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2008年3月26日 (水)

かにむかし(2) 子供の頃のうろ覚え・・・

 あるとき、カニが柿の種を拾うた。サルがカニが育てた柿の実を取って、カニを殺してしもうた。コガニ達は、それこそ真っ赤にのうて怒っとったが、大きくなるまで我慢しておった。大きくなったコガニ達は、自分達の育てた黍団子を腰につけて、サルの番場へ敵討ちへと向かうたときのこと。
 がっしゃがっしゃ、がっしゃがっしゃとカニたちが道を歩いていくと、ぱんぱん栗にでおうた。
「カニどん、カニどん。どこに行く」
「サルの番場へ、仇討ちに」
「腰につけとるのは、そらなんだ」
「日本一の黍団子」
「いっちょくだはり、仲間になろう」
「仲間になるなら、やろうたい」
と、ぱんぱん栗が仲間になった。
 がっしゃがっしゃ、がっしゃがっしゃ、ころころ・・・と皆で、サルの番場へと向こうていった。するとぶんぶんと飛び回る蜂にでおうた。
「カニどん、カニどん。どこに行く」
「サルの番場へ、仇討ちに」
「腰につけとるのは、そらなんだ」
「日本一の黍団子」
「いっちょくだはり仲間になろう」
「仲間になるなら、やろうたい」
と蜂が仲間になった。
 がっしゃがっしゃ、がっしゃがっしゃ、ころころ、ぶんぶん・・・と皆で、サルの番場へと向こうていった。すると道に牛の糞が、ふんばっておった。
「カニどん、カニどん、どこにいく」
「サルの番場で、仇討ちに」
「腰につけとるのは、そらなんだ」
「日本一の黍団子」
「いっちょくだはり、仲間になろう」
「仲間になるなら、やろうたい」
と牛の糞が仲間になった。
 がっしゃがっしゃ、がっしゃがっしゃ、ころころ、ぶんぶん、ぺたりぺたり・・・と皆で、サルの番場へと向こうていった。すると、はぜ棒とでおうた。
「カニどん、カニどん、どこにいく」
「サルの番場で、仇討ちに」
「腰につけとるのは、そらなんだ」
「日本一の黍団子」
「いっちょくだはり、仲間になろう」
「仲間になるなら、やろうたい」
と、はぜ棒が仲間になった。
 がっしゃがっしゃ、がっしゃがっしゃ、ころころ、ぶんぶん、ぺたりぺたり、トントン・・・と皆で、サルの番場へと向こうていった。すると、臼にでおうた。
「カニどん、カニどん、どこにいく」
「サルの番場で、仇討ちに」
「腰につけとるのは、そらなんだ」
「日本一の黍団子」
「いっちょくだはり、仲間になろう」
「仲間になるなら、やろうたい」
 がっしゃがっしゃ、がっしゃがっしゃ、ころころ、ぶんぶん、ぺたりぺたり、トントン、ごろりごろり・・と皆で、サルの番場へと向こうていった。
<つづきは、木下順次さんの絵本で読んでね>

 非常に、読み聞かせに向いている、作品だと思います。原典は、アジア地域の様々な場所にあるようなので、それぞれの土地で、色々な雰囲気の朗読や読み聞かせがされていたのではないかと思います。私自身は、文字で読むよりも先に、宇野重吉さんの朗読で読んだ本でした。朗読を最期に聞いたのも、30年以上は前の話ですが、今でも記憶をたどりながら描ける作品のひとつです。宇野重吉さんの読み聞かせは、古本屋さんにしか置いていません。
 私のところにある宇野重吉さんの朗読が、ソノシートであるのですが、まだデジタルデータにしていないので、早くしたいなぁと考えています。

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