« 03月25日のココロ日記(BlogPet) | トップページ | かにむかし(2) 子供の頃のうろ覚え・・・ »

2008年3月25日 (火)

かにむかし(1) 子供の頃のうろ覚え・・・

 むか~し、昔、吉備の国にカニが住んで居った。あるとき、カニが柿の種を拾うた。
 こりゃぁ、えぇもんひろうたわい。かには喜んで、自分の家の庭に埋めて、水をやった。
「はよう、芽を出せ、柿の種。ださんとハサミでほじくりけぇすぞ」
と水をやりながら毎日、謡うたそうな。柿の種は、ほじくりけぇされてはたまらんと思ぉたのだろう、やがて芽を出した。
カニは喜んで、
「はよう、木になれ柿の芽。ならんとハサミでちょんぎるぞ」
と世話をしながら、謡うたそうな。柿の芽も、ちょんぎられてはかまわんと思うたのじゃろぉ、やがてりっぱな木になった。
カニは喜んで、
「はよう実を成せ、柿の木。ならんとハサミでぶったぎるぞ」
と世話をしながら、謡うたそうな。柿の木も、ぶったぎられてはかまわんと思うたのじゃろぉ、やがて真っ赤な柿の実がなった。
 そら、ようなったと喜んだカニは、がしゃがしゃと柿の木に登っていっちゃぁ落ち。がしゃがしゃと柿の木に登っていっちゃぁ落ち、しておった。そこへ、猿が側を通って、がしゃがしゃぁと登っていっちゃぁ落ちしているカニに声をかけた。
「カニどん、カニどん、どないしたんだ。さっきから見ているとがしゃがしゃと登っていっちゃぁ落ちしているようじゃが」
「サルどん。柿の種を拾うて世話しておって、ようやく実が生って喰おうと思うんだが、気がせいてかどうにも登れんのよ」
「わしが、取って来ようかい」
「すまねぇな」
サルは、柿の木にするするすると登っていって、真っ赤に生った柿の実を次から次へと食べ始めた。
「サルどんサルどん、こっちにもまわしてくれんか」
「おぅ」
サルは、まだ熟してない蒼い柿の実をカニにぶつけた。カニは、潰れてひしゃげてしもうた。その下からコガニ達がじゅくじゅくぅと這い出て、石の下に隠れた。喰いたいだけ、柿の実を食い散らかした、サルは、山へ帰っていったとな。 
<つづく>

« 03月25日のココロ日記(BlogPet) | トップページ | かにむかし(2) 子供の頃のうろ覚え・・・ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12711/40632652

この記事へのトラックバック一覧です: かにむかし(1) 子供の頃のうろ覚え・・・:

« 03月25日のココロ日記(BlogPet) | トップページ | かにむかし(2) 子供の頃のうろ覚え・・・ »

フォト

ココログペット

  • ちょっといれてみました
2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

最近のトラックバック

Ogamiのココログリスト

無料ブログはココログ