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2013年10月15日 (火)

風来坊「胡蝶譚」 その6

「私の元いた世界は、どうなったのでしょうか」
「あぁ・・・ごめん。気をつけたつもりだったんだけど、力加減が難しくて、貴女と相手の男が精一杯壊さないように連れてくることしかできなかった」
「・・・え。ということは」
「ん。えっと・・・無くなった」
「世界が壊れたんですか」
「いや。世界は壊して無いけど、空間に穴を開けちゃった」
「空間に穴?」
「ちょうどここの建物くらいなんだけど」
「ここの建物って、私の身長の数十倍ってところ?」
「建物全体だと、数千倍はある」
「その周りは大丈夫なのですか?」
「ん~。虚無の穴だから、周りのモノを吸いこんじゃうんだよね」
「吸い込むって、ブラックホールみたいなもの?」
「まぁ、それと同じ。虚無だから空間が埋まったら消えるけど、埋まるまでは周りを吸い込むので、周りの空間ごと引き込んだ」
 後から解ったことだが、人間と言うのは、あまりにも強い衝撃が加わると、何も考えられなくなるそうだ。その時の私は、良く分からないまま、彼女の説明を聞いていた。

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