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2013年11月18日 (月)

続・世は不確かなるモノ

<過去記事・世は不確かなるモノ>
http://sugc.cocolog-nifty.com/ittoh/2008/03/by_ogami_1836.html
 私が気に入っている作品に、胡蝶の夢という漢詩がある。荘子の説話として、語られている。
「夢の中で、蝶になってた私が、夢から覚めた。されど、自分は蝶になった夢を見ていてたのか、それとも、自分こそが蝶の見ている夢なのか?」これが、胡蝶の夢である。是と非や善と悪、生と死や美と醜といったものは、人間が生み出した結果であり、荘子はそれをみせかけにすぎないとしている。あたかも、夢の如くといったところである。
 信長が舞い踊ったとされる、「敦盛」もそんな思いから生まれた作品である。
 個人的には、異世界モノの原典は、「胡蝶の夢」だと思っている。
 ライトノベルが流行っているのは、最近の特徴だが、内容として異世界ものが増えているような気がするのは、気のせいでは無いように思う。
 他次元宇宙論が、現実として正しいとすると、異世界が存在する確率は、ゼロではないということになる。
 過去は、「記憶」と「記録」の中にしか存在しない。
 未来は、「想像」と「創造」の中にのみ存在する。
 個人的に、世界が不確定であるのは、世界を推し量る存在そのものが、自分であるということにある。多くの人にとって、確定しても個人的には、確定した世界は存在しているとは思っていない。現実にしても、夢幻の如くであることに、違いというものは無い。
 その中で、どのように生きゆくかを拘るのも、「胡蝶の夢」でしかないが、されど、それもまた面白き人生なのである。
 高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく・・・」は、けだし、名言である。
 最近のTVアニメで面白いと思ったのは、「有頂天家族」で、その最終回を見ながら、つらつらと描き綴ってみた感想です。

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