« エピローグ? その1 | トップページ | エピローグ? その2b »

2014年2月14日 (金)

エピローグ? その2a

 赤子をあやしていると、青白い肌をした魔族の女性が寝室に入ってきた。少し、緊張している。魔力に強い魔族といえど、純血に近い竜族の赤子が持つ、凄まじい魔力の暴走を笑って対処することはできない。それこそ命がけで結界を張らねば保てないほどの暴走が数時間おきに発生する。赤子が落ち着くまでは、両親にしか育てられないという状況であった。
 アカネが生まれてからは、母親である羌族の玲と自分の三人で寝るようになった。歳を重ねた後で生まれた子供ということもあって、可愛くて仕方ない様子のバカ親なのだが、両親以外では近付くの難しいこともあって、両親の下で育てられている。
「おちつきましたか」
赤子の雷は、天蓋付きのベットをボロボロにしている。シーツや布団などは、何箇所か黒こげになっていたりする。しかしながら、両親には傷ひとつなく、赤子は笑っていた。
「もう大丈夫かな、玲」
「えぇ、まぁ大丈夫でしょ。アカネは良い娘ですから」玲は、蜷局を巻いた姿から人型に近づいて、娘を抱きあげつつ、あやし始める。異種混血の問題は、こういったところにもある。竜族だけではなく、獣族や魔族は、身体構造が異なる。相手の姿に変化することで、性交を可能とするが、人族は変化の能力が無い。同じように、妖族や鬼族の場合は、姿が人族に近いため、変化しなくても性交が可能。ただ、妖族や鬼族の場合は、純血を基本としているため、他部族との混血は少ない。
「朝食ができました」
「あぁ、何時も通りマーヤの部屋に頼む」
「はい。すでに用意はしてあります」
「マーヤの具合は」
「今のところは、お変わりない様子です」
「そうか」
 少し、遠い目になる。
 マーヤは、獣族だが、長命種ではなく平均寿命20年ほどの短命種である。すでに齢23歳を超えている、人族だと100歳を超えたくらいだろうか。数年前までは、一緒に旅をしたりしていたが、今では体力的にはかなり厳しく、今も少し熱が出ていて床についている。

« エピローグ? その1 | トップページ | エピローグ? その2b »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12711/59131481

この記事へのトラックバック一覧です: エピローグ? その2a:

« エピローグ? その1 | トップページ | エピローグ? その2b »

フォト

ココログペット

  • ちょっといれてみました
2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

Ogamiのココログリスト

無料ブログはココログ