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2014年4月 2日 (水)

”憤怒” その3

 凄まじいまでの殺気と怒気が渦巻くようイットウサイから立ち上る。
 威圧されたかのように、少しづつ下がっていく・・・後方の影もその気配から迷いが生じている。自分が気おされたことを認めぬように、少し前に出ようとする。離れた位置から、魔力を込めて、風刃を放とうと準備をしている。
イットウサイは、憤怒の中で冷静に見据え、自分の魔力を、右片手上段に構えた打刀に注ぎ込んで剣閃を構築する。
「一手、ご教授いたす」
言いながら、風刃の見えない刃を、右片手上段の打刀に構築した剣閃を放って斬り裂く。風刃を斬り裂き、放った者の頬先を剣閃が通過し、うっすらと斬撃の跡が奔り、少し間をおいて血が滲みだす。
 再び、右片手上段の打刀に魔力を注いで、剣閃を構築する。
「いかがか。まだ続けられるというならば、今度は頬では済まぬ。我が、剣閃は、離れた相手であろうと、放たれた魔導の技であろうと斬り裂くが宜しいか」
「ちィっ。引けっ、引けぇッ」
一斉に踵を返して、駆けだしていく。イットウサイは、右片手上段に打刀を構えたまま、闇を見据える。
 相手の殺気が闇に消え去っていくと、すぅっと、左手てヒールをかけていた少女が、意識を失う。イットウサイは、少女を左手で支えながら、
「さて、どうしたものかな・・・」
打刀を鞘に納めて、少女を抱き上げ、屋敷へと向かった。

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