ディジタルとデジタル

・ディジタルという呼び方は、電子回路で、ニ値論理素子を用いる回路の用語です。

・デジタルという呼び方は、情報関連でデジタル表示器やコンピュータを扱う場合に、使う情報通信関連の用語です。

 英語で描けば「Digital」ですが、日本語のカタカナには、二種類の表記があります。

 グローバル化とやらの波は、碌な結果を日本に齎すことなく、何人もの日本人を犠牲にするような事故すら引き起こして、製造業へのダメージを与え続けている結果の一例です。まぁ、昔々、常用漢字やらJIS第一水準やらと、問題を引き起こしていった過去もありますから、今更の御話だったりするのでしょう。

 さらに、最近のニュースでは、日本の生産性が低い、そんな話があります。ほんとうでしょうか?私は違うと考えています。

 20年くらい前まで、この国の製造業は、サービス残業が当たり前で、24時間戦えう企業戦士の国だったりしました。24時間戦うのはまぁ難しくても、平均労働時間が10時間くらいはあったように思います。日本の生産性が上昇しないのは、昭和から平成初期まで、忠誠心が高くて、企業戦士という形で、働いていた人達が築き上げた生産性が、計算の基準になっています。

 まぁ、令和になって、企業戦士を社畜と貶め、働き方改革で労働時間は制限される状況で、生産性が上がったら、正直びっくりというかあり得ないだろうというのが、私自身の感覚としてあります。

 締切を守るというのは、昔は当たり前でしたが、今は、締切を守れないのは、「業務量が多いからだ」ということになります。

 残業するのは嫌だし、残業代は安いから、業務が途中でも定時で帰ります。それが、働き方改革の結果ですし、それを今の人達は、当たり前の事として認識しています。

 生産性の向上というのは、現在の当たり前という労働環境下で、生産性がどの程度となるかを基準とする必要があります。過去の生産性は、現在の日本企業にとっては、なんの基準にもなりません。

 

 

 

 

 

 

January 26, 2023

モノからコトへ、グローバル化の流れとナショナライズ

 電気工事を含めた設備工事関連では、IECに準拠したJIS規格でグローバル化で描く必要があり、電気設備および電気回路は、IECに準拠したJIS規格で記述されることが定着している。

 これは、21世紀の始まる前、グローバル化に向かって、世界が動いていた。1947年に署名された「関税および貿易に関する一般協定」(General Agreement on Tariffs and Trade)通称GATTの協定が進んでいって、多角的貿易交渉(1986年ウルグアイラウンド)WTO:World Trade Organizationが設立された。

 計量のグローバル化が進められて、SI単位の浸透が、促進される方向で進められた。モノからコトという形で、キログラム原器が廃止されたのが、SI単位9版(2019年5月20日発効)となります。光速が定義値でしたが、物理定数が、定義値へと変わりました。
 産総研の記事<キログラム原器および日本の度量衡である貫原器は、重要文化財へ>
https://www.aist.go.jp/aist_j/news/pr20211015.html
 貫原器って、あったんだなぁ・・・感心してしまった。
<産総研:キログラム原器と貫原器>
https://unit.aist.go.jp/riem/mass-std/

 メートル法に始まる、グローバル化は、SI単位系が確立して、世界中に浸透していった。この流れに、ナショナライズとして、対抗したのが、北米三国を中心とする、北米国際規格だったりする。
 華氏やらフィート、マイルというナショナライズを図っていた。
 日本は、SI単位系がいったん浸透した後で、度量衡の換算を求めて、故永六輔さん等が運動して、ナショナライズを図った結果として、貫原器が生まれた。
 1貫=15/4kg=3.75kg
 1匁=1/1000貫=3.75g=1文
 度量衡は、ナショナライズの基本ともなるので、換算式があれば、使っても良いですよという流れとなり、貫原器が生まれるながれとなったのです。

 一文銭は、五円玉の形で、今も残っていて、五円玉の質量は3.75g、つまり一匁=1文なのです。

 

January 17, 2023

ディジタル回路の描き方で、厄介な事

一番厄介なこと

Not 

 SN74LS04の図記号の表記である。JIS規格は、IEC規格に準拠しているので、描き方としては、上の図記号で描くことが、基本となります。

 上の図は、極性反転(インバーター)回路の図記号です。

 下の図は、論理反転(ネゲター)回路の図記号です。⊿記号と〇記号が、並存して書かれているのが、現在のJIS C0617-12「二値論理素子」の描き方となっています。四角の記号「1」は、バッファの記号で、ドライバの記号だと「▷」となります。NOT/Invertの記述となるのは、⊿記号と〇記号であり、四角の記号は、バッファの記号なので、「1」でも「▷」でも良いことになります。

74ls04_b

 現行で、工業高校等で用いられる教科書等のテキスト資料では、ほとんどが論理回路の記述という形であったため、下の図記号だけで上の図記号については、言及されてこなかったのです。こういった普及での混迷が、日本で新しいディジタル回路の描き方を、混乱させた原因であろうと思います。

 

デジタル、ディジタル・・・国際ルールは「混迷」の流れ

 さて、電子回路を含めた、回路をディジタル回路とよび、デジタルトランスフォーメーションをDXと呼ぶ。

 文部科学省の用語では、ディジタルであるけれど、総務省の用語ではデジタルと表記する。どちらも「Digital」の和訳である。

 ディジタルとデジタルは、国内だけの話で、省庁間の壁という、たいした流れでは無いが、ディジタル回路の描き方ともなると、国際ルールそのものが「混迷」の流れとなっている。

 CQ出版社で「トランジスタ技術」という雑誌があって、そこで掲載させて頂いた。

 

January 12, 2023

淡海乃海の湖畔にて

「淡海乃海の湖畔にて」

 安土なので、今の淡海乃海から少し離れているが、元々は海が広がっていた場所なので、使ってみました。

 

January 01, 2023

謹賀新年

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。m(__)m

 

December 16, 2022

誰も幸せになれないから、みんなで幸せになる努力をしようよ

皆さま、お久しぶりです、成田です。もう師走となりました、1年というのは、はやいですねぇ、成田です。

 

最近、わたしは、或る記事を描いた。

 記事の発表は、来年らしいので、ちょっと予告をしておこう。

「今は、誰も幸せになることができない、そんな描き方というモノが、世の中にはある」

 正しい描き方があったとしても、矛盾が存在して、不正確な描き方に繋がっていく。誰もが、正しいと言ってくれる描き方は、困ったことに存在しないのである。なればこそ、みんなが幸せになるための努力をすべきではないかと思うだが、日本と言う国では、難しいのだろうなぁ・・・(遠い目)

結論として・・・

「誰も幸せになれないなら、みんなで幸せになれる、努力をしようよ」だったりする。

April 14, 2022

安全と危険


 安全を考える上で重要なことは、何が“危険”なのか、ということについてきちんと定義することである。

 「火」というのは、扱い方を間違えれば、火事になり、多くの人命や財産に危害を与える、非常に“危険”なモノである。しかしながら、現在の日本では、ある一定以上の金をかけなければ、火を使わない生活というのは難しい。“危険”だけど「火」を、安全に活用することができるか、これを考えることが安全工学ということになる。

 安全工学とは、“危険”対策を考える工学である。

 どのように“危険”に対して対処するかが、危険対策の根本であり、第一義としては“危険”なモノを使わないとなる。

 「火」を使わず、オール電化にして禁煙し、家の中から「火」を使う行為を排除する。個人であれば、電気代が上昇することで、「火」という危険から回避することが可能となる。タバコを吸う人に対して、「火」が危険ということで、電子タバコ(加熱式タバコ)というモノが生まれた。

 では電気を使えば安全なのかというと、そんなに単純では無く、漏電すれば火災の危険があり、単純な「火」であれば、「水」で消火できるのに、漏電火災は「水」では消火し難い。結果として、沖縄では首里城が、焼失するような結果となった。

 

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January 02, 2022

謹賀新年

あけましておめでとうございます

 今年もよろしくお願いいたします。m(__)m

 

September 06, 2021

脳機能研究は、なかなかに面白い。武者先生との想い出

 2021年1月30日、脳機能研究所の元代表取締役会長であり、日本で脳機能研究を進められていた、武者利光先生(享年89歳)が亡くなられたと、脳機能研究所のWebページにて確認した。

 哀悼の意を表し、故人の冥福を祈ります。

株式会社 脳機能研究所 <Webページ>
  http://www.bfl.co.jp/

 武者先生の研究を知って、溝ノ口(だったと思う)に神奈川サイエンスパーク内にあった、脳機能研究所を訪ねたのは、1992年頃であったと思う。退官されて、NFブロックさんを含めた企業さんが出資して、研究所をKSPの中に設立されていた。

 “1/fゆらぎ”という言葉を、脳波に使われた、最初の方であったと思うが、当時は今一つどのようなモノかが、難しくて理解できなかった。脳波信号そのものは、非常に多くの脳細胞による電気活動を集合要素のように捉えたモノであった。

 これは、筋電位計測の時に、どの筋肉から出た信号であるかという課題について、議論というか酒の席で話したことがある。人間の動作は、複数の筋肉から生じる動きの集合体であり、個々の動作を気にしないのであれば、筋電位の計測で計測部位については、特に気にするようなことは無い。

 これは、脳波計測にも同じことが言えて、元々脳波そのものが、脳細胞集団の電気信号であるのだから、10-20法といった厳密な計測ではなく、簡易的な計測であったとしても、脳機能を評価することは可能であると言っておられたのが、武者先生であったと思う。

 MUSE2がアマゾンで売っていたので、購入し、1992年当時のことを思い出しながら、脳機能測定を行ってみた。計測結果の整合性はとれているようであるが、元データに含まれる非常に多くのノイズから、どのようにフィルタリングしているのかは、なかなかに興味深いところである。測定結果は、1秒単位で周波数解析およびEEG解析、血管光分析をおこなっているが、脳機能およびEEG解析は、きちんと1秒単位で出力されるが、血管の光分析は、数秒かかっているようである。

 アメリカで始まったようであるが、装置としては非常に面白い装置であり、500ドルほどで、開発環境も手に入るとのことである。正直に言えば、1992年頃にあれば、日本の脳機能研究は、非常に進んでいたとは思うのだが、当時の研究関連事情からすれば、技術的に解決する以上に、研究としての社会環境が難しかったのであろう。非常に残念である。

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