ゲーテの色彩論 光と闇

 物理定数の定義値は、色彩の分野にも、定量化の流れが生まれた。

 光については、アイザック・ニュートンが、光の波長で
 光が強ければ、すべての色彩は白となり、光が無くなれば、すべての色彩は黒となる。
 物理的な性質からすれば、可視光線は、赤橙黄緑青藍紫の順番で、波長が短くなる。赤よりも波長が長くなるのが、赤外線であり、紫より波長が短くなるのが紫外線となる。
大体の感覚として(資料によって若干違う)

 紫外線:10-350[nm]
   紫:350-400[nm]
   藍:400-430[nm]
   青:430-500[nm]
   緑:500-570[nm]
   黄:570-590[nm]
   橙:590-640[nm]
   赤:640-810[nm]
 赤外線:810-[nm]

 人間の視感度を規定する場合、SI単位の定義から、540×10^12[Hz]となっているので、光速299792458を使うと、555.171[nm]となる。

 人の視覚機能は、555.171[nm]の電磁波を刺激とした場合、683[lm/W]とされています。照明等の基準としては、540×10^12[Hz]の電磁波、683[lm/W]を1として、計算をおこなっています。

 一般的には、540[THz]≒555[nm]となっています。

 ゲーテは、色相環という考え方を生み出し、循環する色彩を考え方としていた。これは、モノからコトという、科学者が目指す考え方に、ゲーテが危機感を抱いていたことを意味している。

 光が、電磁波であり、可視光線を収束すると白色となり、光がなければ闇であるとなる。波長を長いほうから、短いほうへ並べると赤から紫へという、虹色の流れとなる。
 虹は物理現象なので、色の見え方は、必ず赤から紫となる。絵画として虹を描くとき、赤色を描いて、青色を描いて、緑色を描き、黄色を描いても、虹を描くことは可能であり、心象風景として虹を捉えた場合の配色は、表現者の自由であるべきである。

 ゲーテが危機感を抱いたのは、こういった多様性の阻害にあったと、お爺ぃは考えている。必死で、科学万能主義者へ反発するために、ゲーテは色彩論を執筆していたと考えている。

 これは、お爺ぃが、工学分野として、音楽に関わっていた時にも、よく起きていた。音の心理効果は、音波という刺激とした場合、周波数や大きさはあっても、旋律や転調といった変化は、工学分野での対象とはし難い。
 音刺激に対する、心理効果という視点で、分析することになるが、音楽はそういうモノではないという反発が生じる。

 科学分析に対するゲーテだけでなく、人間性の反発として考えれば、人が見る風景と、物理的に分析された風景の違いにある。
 グローバル化の流れが、標準化や評価の数値化とすれば、SDGsで求める多様性は、グローバル化への反発ともなる。

March 27, 2024

SI単位9版と真の値 (2)

 セシウム133原子の超微細構造遷移周波数
   ∆νCs=9192631770[Hz]
 真空中の光の速さ
   c=299792458[m/s]
 プランク定数
   h=6.62607015×10^-34[Js]
 電気素量
   e=1.602176634×10^-19[C]
 ボルツマン定数
   k=1.380649×10^-23[J/K]
 アボガドロ定数
   NA=6.02214076×10^23[mol]
 周波数 540×10^12[Hz]単色放射の視感効果度
   Kcd=683[lm/W] (pure green:555[nm])

 物理定数が、SI単位を確定させたのは、物理定数を確定させることで、シミュレーションの計算結果が、現実と一致するという流れを作り出すためである。

 つまり、<理論値=真の値>ということだ。

Sinatai

Photo_20240327114601

 理論に想定範囲があるのであれば、真の値には、一定の幅が存在することになる。

 これが、限界誤差という、想定範囲の考え方になる。

誤差の定義式
 誤差[error]=測定値[Measurment Value]-真の値[True Value]
想定値±想定範囲
 真の値[True Value]=測定値[Measurment Value]±誤差[error]

 

SI単位9版と真の値 (1)

SI単位9版と真の値 (1)

 日本では、令和元年(2019年)5月20日から、国際単位系(SI単位)の第9版に改定された。
 SI単位の第9版は、21世紀に向けて進められた、モノからコトへの完成形であり、計測分野では、一番大きく変化した内容となっている。

産総研SI単位第9版(要約)
https://unit.aist.go.jp/nmij/public/report/si-brochure/pdf/SI_9th_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88%E8%A6%81%E7%B4%84_r.pdf
産総研SI単位第9版Webページ
https://unit.aist.go.jp/nmij/public/report/pamphlet/

 メートル原器、キログラム原器というモノで定義された単位を、コトで定義するというのが、21世紀に向けた流れとして起きていた。
 メートル原器は、1960年まで使われていた。
 残ったキログラム原器が、2019年に役目を終えて、SI単位の定義から、モノが消えたことになる。

 モノからコトというのは、
 光速が起点となっている。物理学で、絶対値として扱われる単位が、光の速さであった。光の速さが、物理定数で定義された時、メートル原器が役目を終えたのである。

 モノからコトへの流れは、物理定数を定義値とするための努力であった。物理定数を定義値とすることで、7つの基本単位を、モノに頼る事無く、定義することができたのである。
 資料を確認してもらえば理解できるが、物理定数の定義値には、産総研さんが、多大な貢献をしています。

 

January 04, 2024

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いいたします。

Fuji 

 

January 02, 2024

謹賀新年2024

謹賀新年

 あけまして、おめでとう、ございます。m(__)m

February 27, 2023

ディジタルとデジタル

・ディジタルという呼び方は、電子回路で、ニ値論理素子を用いる回路の用語です。

・デジタルという呼び方は、情報関連でデジタル表示器やコンピュータを扱う場合に、使う情報通信関連の用語です。

 英語で描けば「Digital」ですが、日本語のカタカナには、二種類の表記があります。

 グローバル化とやらの波は、碌な結果を日本に齎すことなく、何人もの日本人を犠牲にするような事故すら引き起こして、製造業へのダメージを与え続けている結果の一例です。まぁ、昔々、常用漢字やらJIS第一水準やらと、問題を引き起こしていった過去もありますから、今更の御話だったりするのでしょう。

 さらに、最近のニュースでは、日本の生産性が低い、そんな話があります。ほんとうでしょうか?私は違うと考えています。

 20年くらい前まで、この国の製造業は、サービス残業が当たり前で、24時間戦えう企業戦士の国だったりしました。24時間戦うのはまぁ難しくても、平均労働時間が10時間くらいはあったように思います。日本の生産性が上昇しないのは、昭和から平成初期まで、忠誠心が高くて、企業戦士という形で、働いていた人達が築き上げた生産性が、計算の基準になっています。

 まぁ、令和になって、企業戦士を社畜と貶め、働き方改革で労働時間は制限される状況で、生産性が上がったら、正直びっくりというかあり得ないだろうというのが、私自身の感覚としてあります。

 締切を守るというのは、昔は当たり前でしたが、今は、締切を守れないのは、「業務量が多いからだ」ということになります。

 残業するのは嫌だし、残業代は安いから、業務が途中でも定時で帰ります。それが、働き方改革の結果ですし、それを今の人達は、当たり前の事として認識しています。

 生産性の向上というのは、現在の当たり前という労働環境下で、生産性がどの程度となるかを基準とする必要があります。過去の生産性は、現在の日本企業にとっては、なんの基準にもなりません。

 

 

 

 

 

 

January 26, 2023

モノからコトへ、グローバル化の流れとナショナライズ

 電気工事を含めた設備工事関連では、IECに準拠したJIS規格でグローバル化で描く必要があり、電気設備および電気回路は、IECに準拠したJIS規格で記述されることが定着している。

 これは、21世紀の始まる前、グローバル化に向かって、世界が動いていた。1947年に署名された「関税および貿易に関する一般協定」(General Agreement on Tariffs and Trade)通称GATTの協定が進んでいって、多角的貿易交渉(1986年ウルグアイラウンド)WTO:World Trade Organizationが設立された。

 計量のグローバル化が進められて、SI単位の浸透が、促進される方向で進められた。モノからコトという形で、キログラム原器が廃止されたのが、SI単位9版(2019年5月20日発効)となります。光速が定義値でしたが、物理定数が、定義値へと変わりました。
 産総研の記事<キログラム原器および日本の度量衡である貫原器は、重要文化財へ>
https://www.aist.go.jp/aist_j/news/pr20211015.html
 貫原器って、あったんだなぁ・・・感心してしまった。
<産総研:キログラム原器と貫原器>
https://unit.aist.go.jp/riem/mass-std/

 メートル法に始まる、グローバル化は、SI単位系が確立して、世界中に浸透していった。この流れに、ナショナライズとして、対抗したのが、北米三国を中心とする、北米国際規格だったりする。
 華氏やらフィート、マイルというナショナライズを図っていた。
 日本は、SI単位系がいったん浸透した後で、度量衡の換算を求めて、故永六輔さん等が運動して、ナショナライズを図った結果として、貫原器が生まれた。
 1貫=15/4kg=3.75kg
 1匁=1/1000貫=3.75g=1文
 度量衡は、ナショナライズの基本ともなるので、換算式があれば、使っても良いですよという流れとなり、貫原器が生まれるながれとなったのです。

 一文銭は、五円玉の形で、今も残っていて、五円玉の質量は3.75g、つまり一匁=1文なのです。

 

January 17, 2023

ディジタル回路の描き方で、厄介な事

一番厄介なこと

Not 

 SN74LS04の図記号の表記である。JIS規格は、IEC規格に準拠しているので、描き方としては、上の図記号で描くことが、基本となります。

 上の図は、極性反転(インバーター)回路の図記号です。

 下の図は、論理反転(ネゲター)回路の図記号です。⊿記号と〇記号が、並存して書かれているのが、現在のJIS C0617-12「二値論理素子」の描き方となっています。四角の記号「1」は、バッファの記号で、ドライバの記号だと「▷」となります。NOT/Invertの記述となるのは、⊿記号と〇記号であり、四角の記号は、バッファの記号なので、「1」でも「▷」でも良いことになります。

74ls04_b

 現行で、工業高校等で用いられる教科書等のテキスト資料では、ほとんどが論理回路の記述という形であったため、下の図記号だけで上の図記号については、言及されてこなかったのです。こういった普及での混迷が、日本で新しいディジタル回路の描き方を、混乱させた原因であろうと思います。

 

デジタル、ディジタル・・・国際ルールは「混迷」の流れ

 さて、電子回路を含めた、回路をディジタル回路とよび、デジタルトランスフォーメーションをDXと呼ぶ。

 文部科学省の用語では、ディジタルであるけれど、総務省の用語ではデジタルと表記する。どちらも「Digital」の和訳である。

 ディジタルとデジタルは、国内だけの話で、省庁間の壁という、たいした流れでは無いが、ディジタル回路の描き方ともなると、国際ルールそのものが「混迷」の流れとなっている。

 CQ出版社で「トランジスタ技術」という雑誌があって、そこで掲載させて頂いた。

 

January 12, 2023

淡海乃海の湖畔にて

「淡海乃海の湖畔にて」

 安土なので、今の淡海乃海から少し離れているが、元々は海が広がっていた場所なので、使ってみました。

 

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