« 20周年記念エディション その1 | Main | JIS B 3503(IEC1131-3)から見る組込 その2 »

January 17, 2007

JIS B 3503(IEC1131-3)から見る組込 その1

空気圧を含め、産業用の制御装置として一般的に使われるPLC[Programmable Logic Controller]は、組込マイコンが使われている制御装置なのではないかと思う。ただ、これらの制御装置を組込系と呼ぶことは少ない。何故なのか?
 PLCは、1968年のゼネラルモータース社から明示された10カ条の仕様書から始まっている。私的には、造ったメーカや製品そのものではなく、設計のための仕様書が重視されている製品としては非常に数少ないものだと思う。
 1.簡単にプログラミングができ、現場での変更が容易であること
 2.保守が容易で、修理が可能であること
 3.生産現場における信頼性が、リレー制御盤と同等以上であること
 4.リレー制御盤よりも外形寸法を小さくできること
 5.他の制御機器に対して、データの転送が可能なこと
 6.リレー制御盤に比べて、安価であること
 7.入力については、商用交流電源での入力が対応可能なこと
 8.出力については、商用交流電源として、電磁弁や電動機が駆動可能なこと
 9.基本ユニットの拡張が、最小のシステム変更で可能なこと
10.プログラマブルなメモリーを有すること
 この仕様に詳細な条件が組み込まれた形で、今のPLCが構成されている。結果として、組込マイコン+入出力装置といった構成でPLCは構築されている。つまり、組込系としては、仕様設計にせよ、アプリケーションの開発にせよ、本来はJIS B 3503(IEC1131-3)を基準に考えれば、かなり楽なんではないかと思うのだが、組込系の技術屋さんはそういう形態にはなっていない。(というか無視?)どうも、業界が違うという意識が強すぎて、本来的に協力できるはずだし、もっときちんとした対応ができればユーザーからすると楽になるのだが、そうはなってないというかなりそうにないのが、非常に残念であるし、私的には莫迦らしい限りである。

 学術的にも壁が高く、両方に所属する側からすると、どっちも相手のことは考えていない感じで発表や話がなされている。”相手の常識は、自分の非常識”って感じで、考慮しようとすらしてない感じがする。
 PLCという名称にしても、本来的にはProgrammable Controllerであり省略がPCだったはずが、後から出てきたPersonal ComputerがPCという名称を一般的と言い張った結果、PLCという名称になったという経緯もある。また、PLCという名称にしても、現在は、電力線通信Power Line Comunicationという名称がでてきて混乱を招きそうである。(電力線通信は、使用されている範囲が、PLCの使用範囲と重なっている部分が多いので、現場サイドからすれば、厄介な問題を引き起こしかねないので、PLCの名称は変更して欲しいものである)
 まぁ、どこの世界も自分が自分がの我が儘な世界ではあるのだが、今の国際標準化の流れや開放性を踏まえた、大人の対応を求めたいと思う。(無理と言っては始まらないので、少しは、相手分野の状況を把握することくらいはして欲しいと考えています)

« 20周年記念エディション その1 | Main | JIS B 3503(IEC1131-3)から見る組込 その2 »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference JIS B 3503(IEC1131-3)から見る組込 その1:

« 20周年記念エディション その1 | Main | JIS B 3503(IEC1131-3)から見る組込 その2 »

May 2021
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Recent Trackbacks

Categories

  • つぶやき
  • コラム
  • スポーツ
  • トピック
  • ニュース
  • パソコン・インターネット
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 書籍・雑誌
無料ブログはココログ