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September 11, 2007

プロダクトライフサイクルマネージメント(PLM:Product Lifecycle Management)

 ま、最近はわけのわからんカタカナとか横文字が多くてねぇ・・・と感じるのは、年を取ったのかな。
 ただねぇ、何のことか?という本質の説明があんましきちんとされていないカタカナや横文字が多いんじゃないというのは実感としてあります。製品設計で、設計時のCADデータに関する(担当者、履歴等)を管理していくことは、どのレベルまで実施しているかを別にすれば、どんな企業でも実施している内容である。ここらへんまでが、プロダクトデータマネージメント(PDM:Product Data Management)と言うそうな。
 製品を製造していく過程での品質検査を実施し、シリアルナンバーを登録し、在庫管理等をおこなっていくことについても、どの企業でも実施している内容である。さらに購入者とシリアルナンバーの照合やユーザーからのクレーム等を含めたデータベースについても、結構やっている内容である。
 こういった製品の設計における各種CADデータ等の管理、製造から出荷までの管理、流通や顧客サービス管理までを含めた総合的な製品管理システムを構築することが、プロダクトライフサイクルマネージメント(PLM:Product Lifecycle Management)ということなのだそうだ。
 そういう意味だとすると、PLMの構築は、おおまかには3つに分類できると考えられる。
 設計用のデータ管理:CADデータやCAMデータといった、設計用のデータ。これに解析データおよび試作・実験データを含めたCAD/CAM/CAEデータ管理システムの構築
 製造におけるデータ管理:生産工程内にある検査項目における検査結果のデータ管理。これに部品の入手先情報や、製品の発注および在庫管理を含めた生産管理システムの構築
 ユーザー情報管理:修理状況や返品等のクレーム対応を含めた、ユーザーに関する情報管理。これに最近は、製品の保有状態(製品が廃棄されているか、利用されているか、眠っているか)に関する管理までを含めた利用状況に関する管理システムの構築。
 専門的には、色々とあるかと思われるがPLMとは、設計/製造/営業の各部門でどのような作業状況について、管理システムを構築しているかであり、どのように各部門の連携がとっていくかでしかない。現状でPLMの実施が途上の部分としては、解析データや試作・実験データの管理が設計データの管理に組み込まれていないとすれば、それをどのように組み込むのか?部品の種類や入手先といった調達情報の管理をどのように生産管理システムに組み込んでいくのか?顧客の製品利用状況はどうやって調査確認するか?あたりが、今後の企業の課題になると思われます。また、既存の管理システムが個別に管理している内容をどのように連動させていくかも、非常に厄介な課題になるかと思われます。(ここらへんが、PLMを推進していく上で、一番うまくいかない部分なのではないかな)

 ただ、この内容そのものは、おおかれ少なかれ、各企業ですでに実施している内容であり、いまさらPLMがどうこう言うこともないと思われる。単に、PLMどうこう言うことで、企業側の技術者を煙に巻いているようにしか見えなかったりする。アルファベットやカタカナが好きな方々は、そういった言葉を並べる前に、相手に理解可能な言葉で話すことも必要なのではないのかな?
 また、非常に気になるのは、製品のライフサイクルが短くなっているからPLMが重要という言い方をされる方が多いようなのだが、私的にはこの考え方には賛成しかねる。ライフサイクルが短くなっているのではなく、ライフサイクルがバラバラになっていることが一番の問題なのだと思う。極端に言えば何十年も代わらないモノから、使用後一瞬で消滅するモノまで、製品の寿命はバラバラである。さらに、製品に使用されているモノの寿命についても、非常に大きなバラつきが存在するのも事実である。
 つまり、ライフサイクルの問題は、製品寿命および使用されているモノの寿命に関するバラつきをどのように把握するかであり、また把握可能なものと可能でないものとを別に考える必要がある。寿命については、ソフトウェアのように物理的な形が存在しないものを含めて把握する必要がある。

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