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December 21, 2007

素子記号 その1

 一般で言うデジタル回路は、二値論理素子(JIS C0617-12:1999)という範囲に含まれる。アナログ回路の場合は、アナログ素子(JIS C0617-13:1993)として表されます。しかしながら、現在の組込実装系で使用されている素子としては、物理的な複合ゲートだけではなく、マイコンやメモリにプログラムを実装して必要な複合ゲート代わりに使用する例や、プログラムによって複合ゲートとして使用可能なFPGAのような専用素子も現れました。
 また、通信分野では、デジタル通信の発展と浸透の過程で、物理的な信号はアナログ信号であっても、伝達される信号は二値論理信号となる位相振幅変調通信のような方式もあり、一概にアナログ信号とデジタル信号という区別すら困難になっている事実もあります。
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 こういった状況を踏まえ、図記号の様式がISO/IECで検討・協議された結果として、IEC60617が生まれました。日本では、1990年代から図記号の変更がすすみ、2001年にはJISの図記号体系をIEC図記号体系に全面的に変更をおこないました。
 課題としては、この規格変更は設計者側における自由度が高いので、実際に図面化する場合に、きちんと相手に伝えるための努力が必要になります。特にJIS C0617-12およびJIS C0617-13は、描き方によってかなり回路図の印象が異なります。また、このために図記号を自分で描いた場合、あっているのかどうかの確認に非常に手間がかかります。しかも、判断しにくいものは、判断が保留にされてたりします・・・sigh

 この規格変更は、ISO/IECの図記号にあわせた変更であるため、IEEEおよびMILといった北米ローカル規格は変更されていません。結果として、北米輸出用で図面提出が求められる場合は、旧JIS記号による提出が求められることになります。ここらへんは、日本の企業さんが苦労されているのではないかと思います。このため、電子回路系のCADは旧記号体系がそのまま残っている状況も多く見られます。
 前にも描きましたが、SI単位系への移行もようやく北米地域ではじまり、MIL規格もMIL-M規格が制定され、北米も徐々に国際標準化への移行がはじまるかと思いますが、数十年はかかりそうな感じはします。日本の方は、北米用を個別に考慮する必要はあるかと思いますが、基本的には国際標準化に準拠した移行がすすむと思われます。どのくらいの時間がかかるかは、よくわかりませんけどね。(苦笑)

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