シミュレーション≠真の値? その1
実験屋さんをやっていて思うのだけれど、開発さんとか研究者は、どうも自分の理やシミュレーション結果を真の値だと思っているらしく、結果が思わしくないと実験屋さんが悪いということになるらしい。現場さんは現場さんで、シミュレーションで結果が良くて実験結果が悪いと、現場を知らん奴はこれだからということになってしまうようである。
シミュレーションの結果における問題は、使う人が使用されている前提条件や仮定となっている設定条件の意味を把握しているのであれば、よっぽどのことが無い限りシミュレーションの結果から大きく離れることは無い。しかしながら、仮定に漏れがあったりすると、シミュレーション結果と異なる実験結果が生じる。
どこまでシミュレーションを実行する時点で把握できているかが、開発側の能力となるのだし、実験屋としては、どこに開発側での漏れがあったのかを見つける力が能力となる。現場は現場で、試作依頼図面から問題を見つける力が能力となる。
性質が悪いのは、実験前に結果が悪いとわかっていても、実験屋は実験依頼があれば実験をしなければならないし、実験前に結果はシミュレーション通りとわかっていても実験をしなければならない。時折、実験前の予測と異なる結果がでた時は、良いにつけ悪いにつけ面白かったりするけれど、予測結果が異なるのは自分の力不足でしかないという事実でもあるので、日々是精進というのは事実である。
シミュレーションに真の値が近づくか、離れるかは、解析ソフトやシミュレーションソフトを使われる設計や開発屋さんの能力によって決まります。実験屋さんがいらん心配をしなくて済むような開発屋さんや設計屋さんになってくれることを切に願います。
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