シンクとソース
前に、オープンコレクタやオープンドレインについて説明をしていた。
入出力の接点回路では、電流を“吐き出す”“吸い込む”という考え方が、基本にあるというお話である。出力だけでなく入力側についても同様に説明するために、“ソース”と“シンク”という呼び方で説明されている。
ソース入力:
入力端子側が、電流を“吐き出す”ように出てくる、入出力回路の形式である。コモン端子側が電源の+側と接続される。言葉の意味としては、ソース[source]:水源(電流源)のような意味となるかな。
シンク入力:
入力端子側が、電流を“吸い込む”ように吸い込む、入出力回路の形式である。コモン端子側が電源の-側と接続される。 言葉の意味としては、シンク[sink]:台所の排水溝(シンク)のような意味となるかな。
しっかしなぁ、説明としては、電流を“吐き出す”“吸い込む”でも良かったと思うんだけどなぁ。図記号が解り難いというのが欠点だったし、カタカナにすると格好いいと思う人も多いみたいだから、仕方ないのかねぇ。
相補互換という考え方も、今は昔のお話なのかも知れませんねぇ。
この考え方から、開放接点出力端子の図記号は規定されています。
出力側の形式
入力側の形式としては、フォトカプラに使われるLEDの向きが変わるということになる。
何度か描いていたが、結局、入出力の接続形態を説明するのは面倒だったようで、シンクとソースという言葉に落ち着いたようである。
オープンコレクタやオープンドレインという描き方は、回路の図記号を知っているという前提がありますが、シーケンス制御装置(PLC)を扱う人は、回路の図記号を知らないというか、忘れた技術者も多くなっているようで、回路図からの説明が難しいということになるようです。
<過去記事>
オープンコレクタについては、ひととおり説明したかと思われるが、過去記事確認がてら描いてみます。
<過去記事1:オープンコレクタ&オープンドレイン>http://sugc.cocolog-nifty.com/labview/2006/12/post_38b0.html
<過去記事2:オープンコレクタ&オープンドレイン補足TTL出力>http://sugc.cocolog-nifty.com/labview/2007/05/post_6d2a.html
<過去記事3:オープンコレクタ回路実例>http://sugc.cocolog-nifty.com/labview/2007/05/post_07d7.html
ただ、オープンコレクタ&オープンドレインは、日本語の表記としては開放回路出力という表記になる。また、開放回路出力であれば、オープンコレクタでなくても、オープンエミッタでも構わないことを意味する。
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