集積回路(Integrated Circuit)の実装 その2
省電力はノイズの敵
C-MOS素子の普及や高速化によって、ICの省電力化はかなり限界に近い状況になっているようである。
消費電力の式は、P=E×Iで回路上を流れる電流と電圧の積で求めることができる。消費電力を抑えようとすれば、電圧を下げるのが簡単である。このため、ICの駆動電圧は、5.0Vから3.5→3.0→2.5→1.8Vとだんだん定電圧化してきた。また、ゲートを駆動させるための電流もmAからμA、さらにはnAへと小さくなっています。
こういった低電圧化や低電流化の課題は、ノイズ対策です。
前にも記載していますが、ノイズの影響度N、ノイズの発生源での大きさG、ノイズを受ける側の感度S、ノイズの伝播における結合度Cとする。
N=G×C×S
という式で表される。ノイズ対策は基本的にこの式に沿って考えていくと、論理的に対処できるということになる。ただし、この式は、あくまでも概念式で、相対評価用の式でしかありません。

電子回路の場合は、ノイズの大きさは、消費電力Pにだいたい比例します。しかしながら、ノイズの感受性Sは、消費電力が小さいほど大きくなります。つまり、ICが進化すればするほど、ノイズに弱くなっていくということになります。ここらへんも基本として、頭に叩き込んでおきましょう。
今、目の前にある低電圧ICを使っても大丈夫ですか?周囲に消費電力の高い機器はありませんか?ICを選定する時には、常に問いかけてから決めましょう。
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